カジュアルに終始するとしてこだわった、アウトフィールダーとしての男の衣装や装具など。ベトナムにも携行したタリスマン(お守り)やへヴィー・デューティの極みとした軍用品の数々。こだわりの釣り道具。

アイルランドのドネガル・ハット
…アウトフィルダーのシンボル見たいな帽子である。
サドル・レザーのベルト
必要を痛感することがあり、ベルトの背後の部分に横文字で姓名と、電話番号とJAPANという字を刻印してもらう習慣になった。…サドル・レザーという特製の革で、これは使えば使うだけ、照りと艶の分泌される仕上げで…ポイントの一つはバッグルである。…近年は釣に義理をたてて、サケやバイクをレリーフしたのを愛用している。

タリスマン(お守り)
多年にわたる諸国武者修行のいつごろからか、あちらこちらの神社や寺のお守りを何となく身辺のどこかにブラさげて海外へ雄飛するという習慣が身につくようになった。…何となくもっていくだけのことなのだ。迷信というほどのこともない、ただの、心の、気休めにすぎないのだが、いつまでたっても、どうも、忘れにくい小物である。
パンパスの野点肉料理アサードの鞘付ナイフ
野原で150キロの牛を、電柱を金串にして野焼きし、味つけは岩塩だけという豪快なもの…いそいそとナイフを抜きだし、あちらを一片、こちらを一片と削ぎとって食べにかかる。
釣師と釣具、あるいは深くもつれあうもの
リールはアブのアンバサダー、竿はフェンウイックのポロンの555、糸はデュポンのストレン、鈎はマスタッド…武装怠りなく出動していく。…竿は軽くて弾発力があるのに背骨がしっかりしていて、強大なキングの突進、圧迫、反転、跳躍、どの局面も悠々としのいでくれた。
ルアーについた傷もうれしいものである。
…帰宅してから夜ふけにチクチクと眺め入ることにしてある。…記憶の喚起剤として最高の事物である。川の瀬音や、魚の跳躍の閃きや、ブレーキを突破して糸の走る悲鳴などが、つぎからつぎへと、春の枝の芽のようにとめどなく顔を出して、花をひらき、消えていく。…筆や、硯や、紙だけでなく、このような事物もまた独居の文房の清玩といえるはず。















