開高健記念会

茅ヶ崎市 開高健記念館「開高健の釣魚大全」展

会期:2006年4日~2006年9月

企画展:開高健の釣魚大全

展示・展観の内容

『輝ける闇』という作品を書きおろしで執筆しているとき、何ヶ月となく部屋に閉じこもったきりだったので、足から力がぬけてクラゲみたいになってしまった。そこへ雑誌「旅」から声がかかって、釣りの旅を毎月やりませんかという提案だった。……私としては運動のつもりでほんの気軽にはじめたのだが、以後、釣りが病みつきとなり、六九年にはアラスカをふりだしに地球をほぼ半周する旅行をやってのける発熱ぶりとなってしまった。

―『完本・私の釣魚大全』への後記―

開高健の釣りへの情熱はとどまることなく、アマゾン川流域、南北アメリカ縦断、モンゴルへの旅と飛躍していった。今回の企画展では、釣りの世界にのめりこんでいった感動と驚きを初期の作品から、また地球環境の破壊を嘆き、指摘する、釣人開高健を紹介する。

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伝授される釣り人としても著名な佐々木栄松画伯の手ほどきで、幻の魚「イトウ」を釣り上げる。このときの魚拓や、釣りの師と仰いだ井伏鱒二から伝授された釣りの奥義を記した巻物などを展示。
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のめり込む情熱はとどまるところを知らず、釣行の旅は、69年の『フィッシュ・オン』を皮切りに地球規模に発展。愛用したルアーやリールなどを展示するほか、釣行の年表など。
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書き綴る釣魚がもたらしたものを文学へ。数々の刊行物を展示するほか、釣人の目で環境保護を訴える開高健を紹介。