開高健記念会

茅ヶ崎市 開高健記念館「開高健 いくつもの肖像」展

会期:2010年12月3日~2011年3月27日(延長開催いたします)

企画展:「開高健 いくつもの肖像」展

展示・展観の内容

直筆が語る鮮烈な「一言半句」

開高健記念会では2002年の設立以来、開高健に関わる資料の収集・整理、調査を中心的な活動として行なってまいりました。芥川賞受賞作『裸の王様』、代表作の『夏の闇』などの直筆原稿、さらには開高の手による書簡など貴重な資料の数々が少しずつではありますが集まっています。昨年には『夏の闇』の直筆原稿の複製本を刊行することができました。

今回は、開高健生誕80周年を記念して茅ヶ崎市で開かれる「開高健 いくつもの肖像」展の共催企画として、これまでの成果をもとに、開高の直筆による原稿、制作のためのメモ、編集者、あるいは家族や近親者に宛てた書簡の数々を展示して「言葉の狩人・開高健」展を開催します。

初期の作品から『珠玉』まで、作家として成熟の道を歩むそれぞれの時期の直筆原稿を展示しています。担当編集者をはじめ一部関係者しか決して目にすることのできない直筆原稿には作家の生命エネルギーが宿っています。執筆に苦しむ作家の息づかいがきこえてくるようです。作家から受け取り、原稿を確かめるために一枚一枚めくるごとに編集者は芳醇なワインのトップノートを感じているのです。さらに、今回は家族、編集者、友人にあてた手紙の数々を披露します。名手ならではの言い回し、ご堪能ください。

* 初期の作品と原稿 『巨人と玩具』から『裸の王様』、『日本三文オペラ』までの初期作品の原稿。
* ベトナム体験~闇三部作 『ベトナム戦記』から「渚から来るもの」、そして『輝ける闇』へ。生涯のテーマとなる「闇」という言葉に対する執着。
* オーパ!~絶筆 酒精の青い火にちろちろとあぶりたてられつつ、言葉を、煮たり、まぜたり、切ったり、焼いたりにふける。言葉は事物のひとつだけど同時にその影でもある。