開高健記念会

茅ヶ崎市 開高健記念館「開高健 いくつもの肖像」展

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企画展:「開高健 いくつもの肖像」展

ベトナム体験~闇三部作

1965年に『ベトナム戦記』を発表した開高は、翌66年、「朝日ジャーナル」に小説として「渚から来るもの」を連載する。さらに、約一年をかけて大幅に改作し、書き下ろし作品として発表したのが『輝ける闇』である。「渚から来るもの」は連載終了後、すぐに単行本化されなかったが、その第4章の章題には「輝ける闇」というタイトルがつけられており、開高にとって生涯のテーマとなる「闇」という言葉に対する執着がこの時期すでに表出していることが明確に示されている。

渚から来るもの

『渚から来るもの』と原稿。1980年2月、角川書店

夏の闇

「夏の闇」原稿

『夏の闇』1972年3月、新潮社、装幀・中本達也

特装本『夏の闇』1972年5月、新潮社、装幀・中本達也。限定2500部のうち著者用60部には検印のかわりに「私」とサインした。作者と主人公「私」の密接な関係を暗示する。

掲載誌と校正

「新潮」1971年10月号に掲載。書き下ろし長編作品として一挙掲載された。

『夏の闇』校正刷りへの手入れ。雑誌掲載の校正で文章がより簡潔に削られている。特に、最後の一文がこの段階で訂正されたことがわかる。

「夏の闇」創作メモ

1970年~1971年ころ:あらかじめ用意したエピソードやイメージを、作品に使用したものから消していった様子がわかる。右の黙示録の一節は単行本化の際にエピグラフとして挿入。左に舞台となった都市名がある。

花終わる闇/輝ける闇

『花終る闇』原稿。「新潮」1990年2月号に掲載。闇シリーズの総題を「漂えど沈まず」とし、「輝ける闇」「夏の闇」に続く3部作として十数年来かきつづけてきたが、ついに完成を見なかった。

『花終る闇』1990年3月新潮社、装画・岸田淳平

『輝ける闇』1968年4月、新潮社、装幀・中本達也。 初の書き下ろし長編。第22回毎日出版文化賞を受賞

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