開高健記念会

開高健記念会ニュース

このNEWSページでは、開高健記念会の活動の現況を中心に、開高健関連のさまざまな情報もお知らせしていきます。

〔臨時休館のお知らせ〕

開高健記念館は2016年4月1日(土)~14日(金)のあいだ、企画展準備のため休館します。

休館明けの開館日は4月15日(土)です。どうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリ:イベント ニュース メディア 2017-03-21

「田沼武能肖像写真展―時代(とき)を刻んだ貌(かお)」が開催されます。

写真家・田沼武能が、永年にわたって撮り続けてきた、昭和の文壇、文化を担った著名人たちの“貌”80点の肖像写真展です。開高健の写真は、1981年撮影のものです。

会場:練馬区立美術館

会期:2月23日(木)~3月12日(日)(前期)

カテゴリ:ニュース メディア 2017-02-23

連載「ごぞんじ開高健」より 第4回 鯉渕信一 〈全身をぶつけて入り込んでいく〉

語り手鯉渕信一(開高健晩年のモンゴル取材に参加 元亜細亜大学学長 1945-)◆

●草原のジョーク合戦

第一回目の旅(注:1986年、後のTV番組「開高健のモンゴル大紀行」の取材)は三週間ほどでしたが、私がほとほと感心したのは、開高さんの人心掌握術とでもいえる同行スタッフたちに対する見事な心配りでした。お目付役を含むモンゴル側のスタッフはもちろんのこと、日本側のスタッフにも気配りし、緊張感を徐々に解きほぐし、全員が一つのチームなのだという意識を作り上げていく様は心憎いばかりでした。モンゴル側からは二人のお目付け役のほかにもバスやジープの運転手、燃料を準備(燃料にする家畜の糞集め、薪割りなど)する者などいろいろな手伝い要員を提供してもらいましたが、開高さんはそういう下働きの人たちのなかにも分け隔てなく入り込んでいく。その入り込み方、気配りというのが、何か全身をぶつけて入り込んでいくという印象でした。

ユーモアをまじえながら、自分から接点を求めて入り込んでいく、自分の周囲に壁を作らない、自ら大事なものをさらけ出していくという感じですね。最初は通訳といったって釣りだし、相手は魚なんだからさほど(自分に)用事はあるまいとタカをくくっていた。だから気安く(取材への同行を)承諾したのですが、これがとんでもない大外れ。開高さんはモンゴル人スタッフにしょっちゅうジョークを飛ばすわけですよ。するとモンゴル人もジョークが好きなもんだから、ジョークを返してくる。ジョークのやりとりが間断なしに続くもんだから、ああ、これはとんでもない通訳を引き受けてしまったなと後悔しましたよ(笑)。日本側とモンゴル側が対立する緊張した場面が何度もありましたが、開高さんのこうした気配りがいつも緊張を和らげ、問題の複雑化を食い止めてくれたという感じでした。

●「ああ、偽物はいかん、わしはもうやめた」

当時のモンゴルは厳格な社会主義体制下にあったので、何でもその枠内の価値観で物事を判断し、それを形式的に押しつけてくる。例えば遊牧民はゲルという移動式住居に住んでいますが、その中に開高さんに入ってもらって撮影したいと申し入れると、内部をきれいにしつらえ直してようやく招じ入れようとする。……日本側は遊牧民の普段の生活が決して文化程度の低い、貧しいものとは考えていない。むしろその簡素さの中に大切なものがあるという観点で映像化しようとするわけですが、モンゴル側はそうは考えず、民族の恥部を撮ろうとしているとみるのです。すると開高さんが「ああ、わしはやめた」と言って内へ入ろうとしない。つまり、開高さんは「偽物はいかん」と言うわけです。そこでモンゴル側といろいろやりとりをするのですが、開高さんがご自分の考えを正直にぶつけるものですから、最初、モンゴル側は強烈に反発しました。しかし人間関係が深まり、信頼関係が築かれるにしたがってモンゴル側も本物というのはそれほど大事なのか、物がないことは恥部ではないのだ、テレビのドキュメンタリー番組を作るというのはこういうことなのかと、徐々に分ってきたようでした。

(『ごぞんじ開高健 開高健記念会〈紅茶会〉講演集Ⅰ』鯉渕信一「モンゴルでの開高健」より)

カテゴリ:「ごぞんじ開高健」より ニュース 2016-10-03

【重要】 茅ヶ崎市開高健記念館は10月1日から入館料が有料化されました

10月1日(土)より茅ヶ崎市の「開高健記念館」と「茅ヶ崎ゆかりの人物館」の入館料が有料になりました。

観覧料は各館200円、2館共通観覧料は300円です。

カテゴリ:ニュース メディア 紅茶会 2016-09-23

【重要】 公益財団法人開高健記念会の会計報告が情報公開されています

開高健記念会では法人法及び当会定款の規定に従って会計報告(貸借対照表、財産目録、事業報告等)を情報公開しております。

当記念会HP(このサイトです)の

トップページ 「HOME]→「記念会について」→「情報公開」

からご確認ください。

●今年度(平成28年度)の会員を募集しております。ご入会につきましては、当会HPの

トップページ「HOME」→「記念会について」→「入会のご案内」

から、会費の振込先、入会フォームをご覧ください。

●公益財団への移行にともない、みなさまからの会費は当会寄付金等取扱規程にそって公益目的に使わせていただきます。これら会費等は公益財団法人への寄付として税控除の対象となります。

                                           開高健記念会事務局

IMG_0053

装幀家・三村淳氏と株式会社・中村活字が、

一字一字鉛棒を組み、一枚一枚、

出雲の手漉き和紙に刷り上げています

(金色は正会員、サポート会員は開高グリーン)

カテゴリ:ニュース 2016-07-25

ホテル・マジェスティック・サイゴン103号室「開高ルーム」に新銘板を寄贈しました。

ベトナム・ホーチミン市(旧サイゴン)の「ホテル・マジェスティック・サイゴン」は、日本人観光旅行者の間で人気が高い名門ホテル(1925年創業)のひとつ。フレンチ・コロニアル・スタイルの貫禄はサイゴン川畔でひときわ目立っています。このホテルで日本人文学ファンの熱い視線を集めているのが、「開高ルーム」と呼ばれる103号室。1964年11月から翌年2月まで、開高健さんが朝日新聞社の臨時特派員としてベトナムに滞在し、戦争ルポの名作「ベトナム戦記」を残したとき取材の拠点にした部屋です。

50年前の1965年2月、ジャングル掃討作戦を取材中にベトコン(南ベトナム解放戦線)に包囲されて敗走、200人の政府軍・米軍兵のうち集合地点での生存確認はわずか17人。まさに九死に一生を得てサイゴンに生還し、同行の秋元啓一カメラマンと103号室のベッドに倒れこんだのでした。部屋の内装は何度かリフォームされていますが、間取りはそのまま。目の前のサイゴン川沿いの夜景に往時が偲ばれます。2階なのに洪水のようなオートバイの喧騒も上がって来ません。

「103号室」は開高作品の中によく登場するので、部屋指定で予約する日本人も多かったようです。この人気に注目したホテル側では、部屋前の廊下の壁に「開高ルーム」の由来を説明する金属の銘板を取り付け、観光客の関心に応えていましたが、説明の日本語はいささか明晰さを欠いていました。

そこで開高健さんのベトナム取材50周年に当たり、公益財団法人開高健記念会では、この銘板の改定、寄贈を同ホテルに申し出て、このほど新しい銘板(日本語と英語)の装着が完了しました。

七つの世界遺産を持つベトナムにとって観光は重要な産業ですが、ホーチミン市のサイゴン川畔にはアメリカ資本の新ホテルも次々に進出。他方、老舗の名門ホテルは社会主義体制下で国営となって迎え撃っています。

このベトナム・ホテル戦争の中で、国営の「ホテル・マジェスティック・サイゴン」も2018年末には500室の高層の大ホテルとして生まれ変わる改造計画が進行中。フレンチ・コロニアル・スタイルの歴史的な一角はそのまま保存される予定です。同ホテルのトゥルオン・タン・ソン社長は、「新しい銘板の寄贈、有難うございました。激しい競争のなかで、103号室の開高ルームはマジェスティック・ホテルの貴重な財産です」と語っています。

3 生還直後の103号室(1965.2.15) 生還直後の103号室(1965.2.15)

4開高さんの写真を飾った現在の103号室 開高さんの写真を飾った現在の103号室1新銘板と103号室ドア

5ホテルマジェスティkック全景マジェスティック・サイゴン 2開高プレート新文面

 

カテゴリ:ニュース メディア 2016-05-11

記念グッズに特製クリアファイル3種、ポストカード5種が加わりました

開高健記念館の記念グッズに「特製クリアファイル」3種と「ポストカード」5種が加わりました。

●クリアファイル(A4収納版、350円+税)

「悠々として急げ/明日、世界が滅びるとしても 今日、あなたはリンゴの木を植える」

「漂えども沈まず/朝露の一滴にも天と地が映っている」

「出版人マグナ・カルタ」など3種:

kuria.jpg

●ポストカード(1枚100円+税)

「漂えども沈まず」

「半ば子供の脳を持った大人衆と 半ば大人の脳を持った子供衆と そういう私自身のために」

「身のまわりのすべての事物がバラバラに 分解するような気持になったら、魚釣りにいけ。」

など5種が加わり、現在計16種類。

カテゴリ:ニュース 2013-05-06

『夏の闇』自筆原稿を完全再現!最高傑作が作家自身の筆遣いで読める、特別限定愛蔵版が完成

natsunoyami-atutograph2.jpg

直筆原稿版『夏の闇』(原寸大・函入・部数限定)

小説家・開高健が心血を注いだ代表作を、408枚の直筆生原稿そのまま、原稿用紙の質感に迫る原寸大で再現。精緻で圧倒的な小説世界が、作家の筆遣い、息遣いとともに直に伝わってくる特別愛蔵版です。担当編集者による解説、編集者マグナカルタ(直筆)なども同梱。頒布価格15,000円(税別)

お買い求めは、開高健記念館(下記)へ電話・FAX、もしくはe-mailでお申し込みください(代金以外に別途送料がかかります。送付先により送料が変わりますのでお申し込みの際にお問い合わせください)。

開高健記念館
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南6-6-64
電話&FAX:0467-87-0567
e-mail:kaiko@k9.dion.ne.jp

 

カテゴリ:ニュース 2009-02-18