開高健記念会

開高健記念会ニュース

このNEWSページでは、開高健記念会の活動の現況を中心に、開高健関連のさまざまな情報もお知らせしていきます。

共同企画展「漂えども沈まず・開高健の生きかた」

企画展ちらし

カテゴリ: Uncategorized ニュース メディア 2019-10-24

『開高健のパリ』(集英社)9月5日発売。ユトリロとパリ、旅を語るエッセー再編集版。

The Year 〈2019没後30年・2020生誕90年〉の今年、開高健著作本の刊行は活況を呈しています。9月5日に『開高健のパリ』(集英社)が発売されるのを機に、開高健The Year の刊行情報と紹介をまとめてお知らせ致します。

★新刊★

『開高健のパリ』(集英社)9月5日発売・A5判、本文128頁、2000円+税)

開高健の小説、エッセイの文庫本化が相次ぐ中で、これは異色の再編集もの。気軽に読める美術論であり、パリ滞在記、パリ案内記でもあり、また開高文学の底流にある旅哲学のエッセイ集でもある。

本書全体の構成は『現代美術15 ユトリロ』(みすず書房、1961年)掲載の開高健による主文「モーリス・ユトリロ」を冒頭に、25枚のユトリロの絵をカラーの美麗印刷で全編に散らし、それぞれの絵には開高の切れ味鋭くも、ユトリロへの愛がこもった解説が付いている。

最も長い再録は「ごぞんじのようにパリには いたるところに広場がある。」(「声の狩人」1962年初出)で、植民地アルジェリアの独立を支援するフランスでの反右翼闘争の生々しい報告記。ベトナム体験前の若い感性は、パリ市民の闘争を肌身で熱く体験した。このときの滞在では大江健三郎と共にサルトルに会見している。このほか〈パリ断章〉として6編のエッセイを配し、開高健のパリと旅への愛と衝動が生き生きと伝わってくる。

これらの収録作品の発表後に生まれた世代の作家・角田光代さんによる解説は、開高の文体、異国体験、作品の変容を自在に論じて新鮮。

「若きの日に旅をせずば、老いての日に何を語る」という本書の結びの一節に、心を動かされる読者も多いに違いない。

★近く刊行される文庫本★

『珠玉』文藝春秋 2019.9.

 

★過去1年の既刊文庫本★

『破れた繭 耳の物語1』岩波書店 2019.4.16

『夜と陽炎 耳の物語2』岩波書店 2019.5.16

『開高健短篇選』岩波書店 20119.1.16

『青い月曜日』集英社 2018.11.25

『開高健ベスト・エッセイ』筑摩書房 2018.5.10

『葡萄酒色の夜明け(続開高健ベスト・エッセイ)』筑摩書房 2019.4.10

練馬区で「映画に魅せられた文豪・文士たち―知られざる珠玉のシネマガイド」が開催中です。

昭和初期から30年代、映画に魅せられた作家たちの映画評約100本が、当時の映画ポスター、プログラムなどとともに展示されています。

無類の映画ファンだった開高健も、「自由をわれらに」、「海の牙」、「チャップリンの独裁者」の3本を紹介しています。

 

会期:2017年4月22日(土)~6月11日(土)

会場:練馬区立石神井公園ふるさと文化館

カテゴリ: メディア 2017-04-24

初めての包括的、本格的評伝『開高健 ──生きた、書いた、ぶつかった!』

ひとりの書き手による初めての包括的、本格的な開高健の評伝。『「洋酒天国」とその時代』などの作品のある著者は開高健その人とも親交があったが、その生涯について重ねてきた地域的、人物的、書誌的な研究成果をふまえ書き上げた。

初公開の書簡など基礎資料の紹介・指摘も数多い。たとえば死の数か月前に開高健が目にしたはずの阿川弘之からの手紙(全文)。「大尉」「提督」と親しんだこの先輩作家からの「絶交」は、晩年の開高の「指さきに刺さった小さなトゲ」だった(日本文学大賞受賞”事件”。この賞の選考委員だった開高自身が『耳の物語』で受賞、そのことを阿川がunfairと批判した)。病床で絶筆『珠玉』に心身を削っていた開高を、この手紙は少し安らかにしたのではと想像させる。夫人・牧羊子の開高文学への貢献もていねいに跡付けられている。筑摩書房 定価(本体価格2,500円+税)(H.K.)

カテゴリ: メディア 2017-04-23

「田沼武能肖像写真展―時代(とき)を刻んだ貌(かお)」が開催されます。

写真家・田沼武能が、永年にわたって撮り続けてきた、昭和の文壇、文化を担った著名人たちの“貌”80点の肖像写真展です。開高健の写真は、1981年撮影のものです。

会場:練馬区立美術館

会期:2月23日(木)~3月12日(日)(前期)

カテゴリ: メディア 2017-02-23

本波幸一さん(開高健記念会会員)が「情熱大陸」(TBS系)に出演します。

長年の開高健ファンで、トラウトフィッシングの世界で「最強の釣り士」と呼ばれる男・本波幸一さんが、12月18日(日)午後11時「情熱大陸」(TBS系)に出演します。自らの人生をかけて追い求めている“幻の魚”イトウを、初冬の北海道で、一人車中泊をしながら約1ヵ月間、ひたすら竿を振り続ける姿に迫まります。

カテゴリ: メディア 2016-12-14

福岡市博物館で開高さんの釣り道具が展示されています。

「釣道楽の世界——多彩なる水の趣味文化」展が福岡市博物館で開催されています。

その中に、開高健の名が刻まれたアンバサダーのリール、イトウの魚拓などが出品されています。

日時:(9月17日~11月6日)月曜休館

会場:福岡市博物館・特別展示室(福岡市早良区百道浜3丁目1-1)

電話:092-845-5011

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カテゴリ: メディア 2016-10-01

開高健関連本 ここ1年の刊行 4冊まとめてご紹介

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食べ物語る BUNDANレシピ』(写真右)

日本近代文学館のなかに文学カフェを運営するクリエイティブ集団が企画した文学と料理のレシピ本。漱石、百閒といった大御所から、角田光代、沢木耕太郎、いとうせいこうといった現代作家まで3章、34人、34レシピ。開高作品では『輝ける闇』から前線基地の「ヴァージニア風フライドチキンとマカロニサラダ」が採られています。(主婦の友社 本体1600円)

 

本なんて! 作家と本をめぐる52話』(写真中右)

作家が「本」をめぐって書いたエッセイを集めたアンソロジー本。これまでこのコンセプトで編まれたアンソロジーはいくつもありましたが、芥川龍之介、寺田寅彦といった定番から園子温、万城目学、朝井リョウといった旬まっさかりの作家まで、セレクトこそがいのち。若き日の屈折した本への愛をつぶやく開高健「心はさびしき狩人」収録。(キノブックス 本体1600円)

 

阿川弘之『座談集 文士の好物』(写真中左)

2015年に亡くなった阿川弘之の対談集。オビには「文豪が遺した最後の言葉。」とあります。沢木耕太郎、斎藤孝、向田邦子、井上ひさし等との対談とともに開高健との「ああ好食大論争」を収録。おこなわれたのは1972年、41歳の開高健が10歳年上の阿川“大尉”あいてに食の経験と知識を大展開しています。(新潮社 本体1800円)

 

三浦英之『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』(写真左)

2015年第13回開高健ノンフィクション賞受賞作品。冒頭の、「友よ、君を何と呼べばいい」と始まる建国大学一期生の手紙にいきなり心をつかまれます。開学からわずか8年しか存在し得ず、満州国の崩壊とともに歴史の闇へと姿を消した「最高学府」は、日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシアの各民族から選び抜かれた当時のスーパーエリートたちの集う場所。各地に散った卒業生たちの「戦後」を現地取材した、読みごたえ充分のルポルタージュ。(集英社 本体1700円)

カテゴリ: メディア 2016-07-28

池澤夏樹個人編集 日本文学全集 21『開高健 日野啓三』刊行

ひとりの作家の文学観によって編まれた日本文学全集。開高健は日野啓三とバインドされて1冊となり、作品としては『輝ける闇』と『人とこの世界』からの1篇「地図のない旅人 田村隆一」が選ばれている。

「世界の向う側と人間の闇を探った二人の作家。ベトナム戦争から始まる対照的な作品世界」(おびコピー)

編者による巻末解説で池澤夏樹氏は『輝ける闇』を「初めて明言しておくが、これは傑作である。彼の生涯で最高の傑作。」としている。ふたりの作家における女と救済についての問いかけも興味深い。

shou_ike.jpg  河出書房新社刊 定価3100円+税

カテゴリ: メディア 2015-10-04

文藝別冊「生誕85年記念総特集 開高健 増補新版 体験からの文学」発売中です

生誕80年記念に「KAWADE夢ムック」の1冊として刊行されたものの増補新版。母校・天王寺高校の後輩たちの前で1978年におこなわれた抱腹絶倒の講演を新たに収録。

bungei_shou.jpg (河出書房新社 1300円+税)

カテゴリ: メディア 2015-08-02
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