開高健記念会

開高健記念会ニュース

このNEWSページでは、開高健記念会の活動の現況を中心に、開高健関連のさまざまな情報もお知らせしていきます。

ホテル・マジェスティック・サイゴン103号室「開高ルーム」に新銘板を寄贈しました。

ベトナム・ホーチミン市(旧サイゴン)の「ホテル・マジェスティック・サイゴン」は、日本人観光旅行者の間で人気が高い名門ホテル(1925年創業)のひとつ。フレンチ・コロニアル・スタイルの貫禄はサイゴン川畔でひときわ目立っています。このホテルで日本人文学ファンの熱い視線を集めているのが、「開高ルーム」と呼ばれる103号室。1964年11月から翌年2月まで、開高健さんが朝日新聞社の臨時特派員としてベトナムに滞在し、戦争ルポの名作「ベトナム戦記」を残したとき取材の拠点にした部屋です。

50年前の1965年2月、ジャングル掃討作戦を取材中にベトコン(南ベトナム解放戦線)に包囲されて敗走、200人の政府軍・米軍兵のうち集合地点での生存確認はわずか17人。まさに九死に一生を得てサイゴンに生還し、同行の秋元啓一カメラマンと103号室のベッドに倒れこんだのでした。部屋の内装は何度かリフォームされていますが、間取りはそのまま。目の前のサイゴン川沿いの夜景に往時が偲ばれます。2階なのに洪水のようなオートバイの喧騒も上がって来ません。

「103号室」は開高作品の中によく登場するので、部屋指定で予約する日本人も多かったようです。この人気に注目したホテル側では、部屋前の廊下の壁に「開高ルーム」の由来を説明する金属の銘板を取り付け、観光客の関心に応えていましたが、説明の日本語はいささか明晰さを欠いていました。

そこで開高健さんのベトナム取材50周年に当たり、公益財団法人開高健記念会では、この銘板の改定、寄贈を同ホテルに申し出て、このほど新しい銘板(日本語と英語)の装着が完了しました。

七つの世界遺産を持つベトナムにとって観光は重要な産業ですが、ホーチミン市のサイゴン川畔にはアメリカ資本の新ホテルも次々に進出。他方、老舗の名門ホテルは社会主義体制下で国営となって迎え撃っています。

このベトナム・ホテル戦争の中で、国営の「ホテル・マジェスティック・サイゴン」も2018年末には500室の高層の大ホテルとして生まれ変わる改造計画が進行中。フレンチ・コロニアル・スタイルの歴史的な一角はそのまま保存される予定です。同ホテルのトゥルオン・タン・ソン社長は、「新しい銘板の寄贈、有難うございました。激しい競争のなかで、103号室の開高ルームはマジェスティック・ホテルの貴重な財産です」と語っています。

3 生還直後の103号室(1965.2.15) 生還直後の103号室(1965.2.15)

4開高さんの写真を飾った現在の103号室 開高さんの写真を飾った現在の103号室1新銘板と103号室ドア

5ホテルマジェスティkック全景マジェスティック・サイゴン 2開高プレート新文面

 

カテゴリ:ニュース 2016-05-11

企画展示「わが愛する妻よ!――開高健からの手紙」展が、4月29日(金)からスタートしました。

開高健は手紙の名手です。お礼、お詫び、頼み事……時には単刀直入に、そして時にはどこまでも遠まわしに最も効果的、かつ劇的なアプローチで要件を伝えようとしています。溢れるほどの語彙、変幻自在な語り口、言葉の狩人が紡ぎだすその手紙の数々は、一つの文学作品と称してよいものでしょう。今回は、開高健記念会が保管する手紙の中の一部をお披露目いたします。便箋の上の「開高マジック」をどうぞご堪能くだ さい。~9/25(日曜日)まで。

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カテゴリ:イベント 2016-05-10

「我らが愛すべきアンクル・トリス」

茅ヶ崎の開高健記念館で、記念会のメンバーが館内のご案内をする催し「ギャラリートークの日」。館内に展示された開高健の資料、愛蔵した品々などをご説明しながら、それぞれの開高健を語ります。

2016年4月は:

開高・柳原の名コンビが生んだ我らが愛すべき懐かしのキャラクター、アンクル・トリス。その誕生秘話や数々の裏話・逸話などを、アンクル・トリス初登場から現在まで放映された30数作の笑いと涙にあふれたCM作品をご覧いただきながら、その制作にも携わった案内人がお話ししてゆきます。いっしょに<良き時代>を振り返ってみませんか。

【日時】 2016年4月24日(日)午後2時から (1時間程度を予定)・・・・いつもの3:00からが2:00からに変わりました。ご注意ください!

【案内人】 藤森益弘 (開高健記念会監事)

【略歴】 作家、CMプロデューサー、大学講師。著書に『春の砦』『モンク』『ロードショーが待ち遠しい』など。

カテゴリ:イベント 2015-11-25

企画展示「開高健と柳原良平」展が12月4日(金)からスタートしました

 2015年8月に亡くなられたイラストレーターの柳原良平さんは開高健の文字どおりの盟友。今回の開高健記念館の企画展示はこのふたりの歩んだ道を制作された広告に焦点をあててふり返ります。(ポスターのイラストは「開高健生誕80周年記念事業」のため柳原さんが特別に描きおろしたもの)。

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カテゴリ:イベント 2015-11-23

来館者のノートから(2016年1月編)

開高健記念館を訪れた方々が書きつづってきたノートから、その月々の言葉をふりかえります。(お名前はイニシャルで表記させて頂きました)

*  *

◆謹賀新年 アンクルトリスの広告にひかれてやってまいりました。(2016.1.9 N.K)

◆ はじめて訪れさせていただきました。学生時代から大好きで、文庫本を片端から読みふけっていました。働き始めて少しして、転職の際の履歴書の愛読書欄に「開高健」と書いて…。入社後、社長に「死んじゃったね」と呼びかけられ、しばらく何の事か解らなくて・・・。私の書いた履歴書のこと、社長、よく覚えていたと思ったものでした。学生時代の私の文字、開高さんを真似ていた時代もありました。また来たいと思います。(2016.1.16 H)

◆明日の埼玉でのマラソンに出るために上京したついでに、立ち寄りました。こちらに来たのは、今回が2回目です。釣りが好きで、『私の釣魚大全』を呼んだのをきっかけに、『フィッシュオン』も読み、さらに短編集を2冊。そして現在、『夏の闇』を読んでいます。開高氏の文章を読むたびに、語彙の豊富さと表現力の豊かさに驚かされます。また、いつか来ますね。(2016.1.29 新潟県・新発田市 G.S)

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◆一度は来たいと思っていましたが、またもう一度来たい! コーデュロイのパンツをはいて、開高風を気取って!

(2016.1.31 群馬県・藤岡 N.K)

 (*以前の「来館者のノートから」は記念会トップページ「来館者のメッセージ」でご覧いただけます)

カテゴリ:来館者のノートから 2015-10-27

池澤夏樹個人編集 日本文学全集 21『開高健 日野啓三』刊行

ひとりの作家の文学観によって編まれた日本文学全集。開高健は日野啓三とバインドされて1冊となり、作品としては『輝ける闇』と『人とこの世界』からの1篇「地図のない旅人 田村隆一」が選ばれている。

「世界の向う側と人間の闇を探った二人の作家。ベトナム戦争から始まる対照的な作品世界」(おびコピー)

編者による巻末解説で池澤夏樹氏は『輝ける闇』を「初めて明言しておくが、これは傑作である。彼の生涯で最高の傑作。」としている。ふたりの作家における女と救済についての問いかけも興味深い。

shou_ike.jpg  河出書房新社刊 定価3100円+税

カテゴリ:メディア 2015-10-04

来館者のノートから(8-9月編)

開高健記念館を訪れた方々が書きつづってきたノートから、その月々の言葉をふりかえります。(お名前はイニシャルで、難読文字は●で表記させて頂きました)

*  *

◆先生のような方に人生を教えていただきたいです。言葉が欲しいのかも。またきます。(2015.8.22  ●)

◆子供の夏休みの宿題で「ベトナム」について調べることにより、何度か訪れているこちらに足を運びました。また時折、お伺いしたいと思います。(2015.8.28  M)

◆念願がかないようやく来ることができた。学生時代から憧れ、開高健のように生きたいと思い、自分のやりたいことをやっ てきた結果、大学教員になった。この場にいることだけで感動にあふれ涙が……。改めて人間・開高健を感じることができ、学生時代に感じたギラギラした感情 とともに、もうすぐ42才になる少し大人になった自分が合わさり、ちょっと開高健にシンクロできた快いこの時間。この感覚と感情を今日からの生き方にしっ かり生かしていこうと思う。また訪れたいと思います。(2015.9.11  K)

◆今回は三度目の来館。八か月ぶりの。夕暮れ時の秋の静けさの中、このテラスで白想に耽る時間は心地よいものです。また来ます。今度は来春頃に。(2015.7.11)

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◆ ようやく来ました。高校生のころから50年間、ずっと開高さんを読んできました。何度読んでも色あせることがなく、いつも発見があります。開高さんの書いたものがいつまでも読みつがれていきますように!(2015.9.19  O・K)

◆前々から来たかった開高記念館に初めて来館。ここに来れば、先生の世界観をより身近に感じられるかも……との思いのもと、色々拝見しました。また次に来る時には、新しい発見を見つけられる、きっと。(2015.9.21  N・N)

 (*以前の「来館者のノートから」は記念会トップページ「来館者のメッセージ」でご覧いただけます)

 

カテゴリ:来館者のノートから 2015-09-28

文藝別冊「生誕85年記念総特集 開高健 増補新版 体験からの文学」発売中です

生誕80年記念に「KAWADE夢ムック」の1冊として刊行されたものの増補新版。母校・天王寺高校の後輩たちの前で1978年におこなわれた抱腹絶倒の講演を新たに収録。

bungei_shou.jpg (河出書房新社 1300円+税)

カテゴリ:メディア 2015-08-02

大阪最後の大旦那と珠玉の作家の生涯『佐治敬三と開高健 最強のふたり』刊行

読み応えじゅうぶんの本格的な対比評伝が刊行された。オビには:

”ひとりは勝算なき 「ビール事業」に挑み、もう一人はベトナム戦争の最前線に身を投じる。生産量世界一のウイスキーをつくったサントリー佐治と無頼派作家開高の不思議な友情がかなえた、巨大な夢”

季刊誌「マグナカルタ」の連載分に大幅な加筆がなされたもの。

(北 康利著 講談社 1800円+税)

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カテゴリ:メディア 2015-07-19

「蘇生版 水の上を歩く? 開高健×島地勝彦」酒場でジョーク十番勝負が発売

かつて酒場の一角を舞台に、あらん限りの持ちネタを駆使して闘わされた、壮烈なジョーク対談。開高健はロバート・キャパの著書『ちょっとピンぼけ』を評して「生きるか死ぬかの瀬戸ぎわに自分を追いつめたり、追いつめられたりしながら、いつもたのしむことを忘れず、笑うことを知っていた」と言った。そして読み終って、「ああ、こんな男と一パイやれたら!」とも。

このジョーク集も読後、「ああ、こんな男たちと一パイやれたら!」と思わせる。長らく”禁書”扱いされていた1冊。

 shou_mizu_c.jpg (CCCメディアハウス  2000円+税)

カテゴリ:メディア 2015-07-18
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