開高健記念会

開高健記念会ニュース

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第59回紅茶会、講師は菊池治男氏

釣魚紀行『オーパ!』シリーズで知られ、開高健記念会理事でもあり、2007年9月3日に急逝された写真家の高橋曻さん。開高健と高橋さんとの思い出を、同シリーズでふたりの取材に同行した編集者・菊池治男氏が語りました。

開高先生と高橋曻さんは年齢で19歳離れて いた。高橋さんの追悼をかねて思い出を話せということだったので、師とも父とも慕い、風貌が似てきたと言われることを喜んでもいた高橋さんと、開高さんと を、あえて比較しながら話したい。ふたりから「なんやて、比べんといてんか!」と文句が来そうだけれど……。
ふたりの旺盛な食欲、気持ちいいまでの大食らいぶり。アマゾンやニューヨークでのエピソード。弟子に厳しかった高橋さんと、新人の賞で厳しい基準で臨んで いた開高さん。開高さんは「賞はその人の人生を変える。慎重にならないわけにはいかないんや」という。これも優しさのかたちであり、あるいはご自身の芥川 賞受 賞前後の体験が影響しているのかもしれない。高橋さんは、厳しく鍛えた多くの弟子たちから慕われた。また、涙もろかった高橋さんと、たった一度だけ眼 にしたように思った開高健の涙のこと。アマゾンの河の上でにわか助手をしながら見た、カメラマンという職業のすごさと、小説家の、ノンフィクションを書く うえでのモノの見方との共通点など。

ふたりの傑出した表現者の現場に、世界のあちこちでじかに接する機会のあったことに感謝したい、と結ばれました。

カテゴリ:紅茶会 2008-02-05