開高健記念会

開高健記念会ニュース

このNEWSページでは、開高健記念会の活動の現況を中心に、開高健関連のさまざまな情報もお知らせしていきます。

◆開高健著作物の電子出版許諾に関する本会の基本方針

タブレット端末やスマートフォンの普及に加え、電子書籍リーダーも新機種が出揃って、日本でもにわかに電子書籍市場の動きが活発になって参りました。これを受けて電子書籍の配信計画を練り直す出版社も多く、開高健の著作に関して本会への照会も増えています。

 これまで出版各社は、電子出版を印刷出版の延長線上にあるものとして、単行本、文庫本の独占契約は電子出版にも及ぶとの解釈で、他社からの新たな配信(電子出版)を承認しないのが一般的でした。電子書籍が売れたら印刷書籍が売れなくなる、という危機感が根底にあります。

しかし最近では、電子書籍と印刷書籍は共存し得る、それどころか、電子本はむしろ印刷本の売れ行きに刺激を与える場合もある、といった考え方も出てきました。とくに今の若い読者は、電子本から入って印刷本に魅かれてゆくことが多い、という分析もあります。

そこで一般財団開高健記念会では、開高健、開高道子、牧羊子の著作の電子出版許諾に関して、以下の基本方針と留意事項を1120日の定例理事会で確認し、評議員会の承認も得ました。

ここに本会ホームページに掲出して関係各位のご理解を賜り、さらに一層のご支援をお願いする次第です。

 

 ●基本方針

    (1)現在も独占出版が続いている印刷本については、契約書等に明記されている電子出版の約定を尊重する。

    (2)ただし前項の契約書を含む電子出版に関する約定で、配信が未だ行われておらず、最初の約定後3年以上が経過している場合は、電子出版の約定自体を再検討する。

    (3)前項(1)と(2)に該当しない著作につき、現行印刷本(単行本、文庫本)の版元以外の出版社から、電子出版の許諾要請があれば、提案内容を検討して諾否を決める。なお原則として電子出版に関する独占契約は行わず、他社からの配信にも門戸を開いておく。

 ●留意事項

(1)電子本の配信社は、現行印刷本の出版社と十分な連絡・調整を行う。

(2)改版や再版に際して元原稿に加えられた訂正や変更は、生前に故人や編集者による検討・配慮を反映した最終出版本を底本とする。

                                                                                         以上

カテゴリ:メディア 2012-12-05