『わたしの開高健』(細川布久子著 創美社発行)が出版されました
開高健特集本のさきがけとして有名な『これぞ、開高健。』(「面白半分」臨時増刊 1978年)の編集を担当した細川布久子さんの著書『わたしの開高健』が刊行されました。
「釣り師であり、食の大家であり、行動的なジャーナリストでもあった作家・開高健。その担当編集者として、私設秘書として身近に見てきた著者が描く作家の姿」(宣伝文より) 発行・創美社 発売・集英社
このNEWSページでは、開高健記念会の活動の現況を中心に、開高健関連のさまざまな情報もお知らせしていきます。
開高健特集本のさきがけとして有名な『これぞ、開高健。』(「面白半分」臨時増刊 1978年)の編集を担当した細川布久子さんの著書『わたしの開高健』が刊行されました。
「釣り師であり、食の大家であり、行動的なジャーナリストでもあった作家・開高健。その担当編集者として、私設秘書として身近に見てきた著者が描く作家の姿」(宣伝文より) 発行・創美社 発売・集英社
貴重な直筆原稿の展示を中心に、茅ヶ崎の開高健記念館で行っておりました
生誕80周年企画展「開高健 いくつもの肖像展」(2010年12月3日~2011年3月27日)
お陰さまで、各方面からも好評を得ておりますので、期間を4月以降も延長してしばらく開催することにいたしました。
生誕80周年 ~開高健 いくつもの肖像展~
【茅ヶ崎市美術館】
■ 会期 平成22年11月21日(日) ~ 平成23年1月16日(日)
■ 休館日 月曜日(但し1月10日は開館) 12月24日(金)
12月28日(火)~1月2日(日)、1月11日(火)、12日(水)
■ 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
■ 住所 茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
■ 電話 0467-88-1177
■ 観覧料 一般300円(250円)・大学生200円(150円)
※高校生以下、市内在住65歳以上の方・障碍者及びその介護者は無料
※()内は20名以上の団体料金
【茅ヶ崎市民文化会館】1階展示室
■ 会期 平成22年12月3日(金)~12月12日(日)
■ 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
■ 住所 茅ヶ崎市茅ヶ崎1-11-1
■ 電話 0467-85-1123
【茅ヶ崎市開高健記念館】
■ 会期 平成22年12月3日(金)~平成23年3月27日(日)
■ 休館日 月曜日~木曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
※12月7日~12月9日、祝祭日は閉館
■ 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
■ 住所 茅ヶ崎市東海岸南6-6-64
■ 電話 0467-87-0567
「ヌーヴォーの会」及び「紅茶会」が開催されました。
紅茶会には作家の黒井千次さんにお話しをしていただきました。
「ヌーヴォーの会」は、開高健の好きだったボジョレ・ヌーヴォーを飲みながら会員が語り合う会です。
<日時>
平成22年12月9日(木)
「紅茶会」 16:00~17:30 ※講師 作家 黒井千次
「ヌーヴォーの会」 18:00~
<会場>
レストラン アラスカ(日本プレスセンタービル10F)
東京都千代田区内幸町2-2-1 TEL 03-3503-2731
<会費>
開高健とヌーヴォーの会 8,000円
※2011年度「開高健記念会」の会費は当日受付させていただきます。
2010年の開高健生誕80年の記念事業として、茅ケ崎市内の各所で朗読会を開催しました。朗読は、いつもの女優・演出家の野崎美子さんと演奏家のコラボレーションで、開高健の作品を立体的に楽しんでいただきました。
7月25日(日)松籟庵(高砂緑地内)
8月29日(日)松林公民館
9月26日(日)南湖公民館
10月31日(日)鶴嶺公民館
11月28日(日)香川公民館
「パリ」、そしてフランスは、初めて訳した詩人たち、リルケの暮した街、サルトル、ボーボワールなどの思想家・文学者との精神的な親近感や憧れを、開高健のなかに育んだ場所であり、遠くアラスカ、アマゾン、南北アメリカ大陸縦断、モンゴルといったのちの旅の出発点にきわめて近い土地でもあったのではないでしょうか。作家は後々まで、サルトルとの出会いを語り、フランスのワインとジョークを愛し、シャンソンを原語で歌うのを好みました。
茅ヶ崎の開高健記念館の企画展示が4月29日(木)から模様替えされました。今回のテーマは「開高健とパリ」(平成22年11月28日まで)。
ご来館をお待ちしております。
3月の開高健作品朗読会は、2月に予定しておりましたエッセイ集『眼(まなこ)ある花々』から。旅を続けた小説家は、その国々、人々、自然のなかに咲いていた花々を、さまざまな体験とともに目に焼き付けていました。開高健のエッセイ集としては小品ながら、名作の評価の高い作品です。
(*チリ地震の津波の影響により1カ月延期させていただきました)
朗読はいつものように、女優・演出家の野崎美子さん。野崎さんは、先日発売された光文社文庫版『眼ある花々』の解説も担当されています。
【日時】 2010年3月28日(日)午後2時~
【場所】開高健記念館(茅ヶ崎市)
ご来場をお待ちいたします。
1月の開高健作品の朗読会、作品は『私の釣魚大全』より、「母なるメコン河でカチャックというへんな魚を一匹釣ること」の章。特別ゲストとして参加された「ゲンちゃん」こと山元昭さん、「テッちゃん」こと澤口徹行さん(ともにベトナムで開高健と交流があった)、エッセイストの阿奈井文彦さんによるトークも行われました。
山元さんは開高健をメコン河の川中の小島、通称「バナナ島」の釣りに案内したとき、事業を起こそうと友人とベトナムにわたって5年目の25歳。現在もベトナム在住です。
【日時】 2010年1月31日(日)午後2時~
【場所】開高健記念館
朗読:野崎美子(舞台芸術学院、青年座付属養成所、モスクワ芸術座付属演劇学校マスタークラス卒業。女優、舞台演出家として活動)
*なお、2月の朗読会、作品は『眼ある花々』を予定しております。ご期待ください。
「紅茶会」講演集「ごぞんじ 開高健 Ⅴ」が出来上がりました。A5判、2段組、296ページ。
日曜日の午後、開高さんが愛した紅茶を飲みながら、それぞれにとっての開高健を語る「紅茶会」。すでに刊行している講演集「ごぞんじ 開高健 Ⅲ」(A5判272ページ)「同 Ⅳ」(A5判264ページ)もあわせてご覧ください。
●「ごぞんじ 開高健 Ⅴ」(2009年12月9日刊行)収録分
開高先生と越前ガニ | 長谷政志 |
開高健の招待状 ――出会いとベトナムの記憶 | 阿奈井文彦 |
ベトナムと開高健 | 石川文洋 |
開高健・映像の裏側 | 東條忠義 |
開高健と山口瞳 | 石井 昂 |
大日本落胆派 | 小畑祐三郎 |
開高健 モンゴルを駆けた夢 | 高橋 曻 |
開高健とパイプ | 青羽芳裕 |
耳の人・開高健 | 豊田健次 |
『ずばり東京』連載のころ | 永山義高 |
開高さんと高橋さん | 菊池治男 |
ウイスキーと北極イワナ | C・W・ニコル |
対談 『夏の闇』翻訳秘話を語る | セシリア・瀬川・シーグル、坂本忠雄 |
ご希望の方には開高健記念館(茅ヶ崎)にて1500円で配布しております。(部数限定です。申し訳ありませんが「Ⅰ」「Ⅱ」はすでに売り切れております)。
「ごぞんじ開高健」のバックナンバーの内容はこちらをごらんください。
http://kaiko.jp/wp/?p=51
2009年の12月9日は、開高健の20回目の命日にあたりました。親しい方々にお集まりいただき、ボージョレ・ヌーヴォーを飲みながら、一夜、開高健を語り合いました(日比谷・日本プレスセンタービル内「アラスカ」にて)。
会に先立ち、作家が愛した紅茶にちなんで、開高健にまつわるお話をしていただく「紅茶会」講演会を催しました、今年は作家の柴田翔さんに講師をお願いしました。1970年から期間3年限定で刊行された雑誌「人間として」。小田実、高橋和己、柴田翔、真継伸彦といった編集人のなかに開高健が加わった経緯、同人活動での開高健にまつわるエピソード、未完の小説「花終る闇」に登場する女性についての感想など、1時間半にわたって講演されました。
パー ティ冒頭には、記念会の坂本忠雄会長の挨拶と会の活動報告、 羅臼から来てくださっている阿部満晴さんによる献杯のあと、「インパラの朝」で第7回開高健ノンフィクション賞(主催:集英社)受賞者である中村安希さんへ、記念会より、作家愛用のモンブ ラン 万年筆(開高健のサインロゴ入り)が贈呈されました。
会場であるレストラン「アラスカ」には、茅ヶ崎の記念館で2003年から連続して行っています「企画展」全12回分のポスターが展示され、参加者の目を引いていました。ご出席の方々には、できたばかりの紅茶会講演集「ごぞんじ開高健 Ⅴ」がおみやげに配布されました。
過去の企画展のテーマ、期間は以下のとおりです。